6月23日のOurPlanet-TVの報道を受け、
弁護団長より下記コメントを出しました。
この裁判には毎回200人前後の多くの人たちが
傍聴に駆けつけてくれている。裁判所は、
第2回~第4回期日を二十数名しか傍聴できない
小法廷で実施した。「大法廷は空いていない」
というのが理由だった。裁判の公開は憲法上の要請であるが、
傍聴希望者の「傍聴する権利」は、判例上認められていない。
とはいえ、物理的に可能であれば、多くの市民が傍聴できる
配慮をすることが、裁判の公開の要請を実質化することであるし、
市民の「知る権利」にも資することになり、裁判所としては、
そのように訴訟運営すべきである。
これらの期日では原告となった若者の意見陳述が行われた。
彼らは 1 人でも多くの人に自分の思いを聞いてほしいと願っていた。
大法廷が空いていたことを知り、裁判所が、原告らの願いや傍聴に
かけつけた多くの市民に思いを致さなかったことは痛恨であるとともに、
その姿勢に深い憂慮を覚える。