弁護団長 井戸謙一弁護士
曇りない目で見れば、福島における小児甲状腺がんの多発は明らかであり、その原因は被ばくとしか考えられません。しかし、その明白な事実が大きな力で否定され、患者は先が見えず苦しんでいます。何が事実で、何が正義か、司法の場で明らかにしたいと思います。
副団長 杉浦ひとみ弁護士
子どもたちは、幸せに暮らすべきだと、ずっと考えてきたので、子どもの問題に関わりたくて弁護士になりました。大人の勝手な利益のために子どもたちが苦しめられているこの事件は絶対に許せません。原告の被害を償わせるだけでなく、社会のおかしな仕組みにも喝!
副団長 斎藤悠貴弁護士
原発事故後、福島県内でこれまでにないほど多数の小児甲状腺がんが見つかりました。それにもかかわらず、その原因が原発事故ではないかと声を上げてはいけないかのような空気が生まれています。この裁判を通じて、勇気を出して声を上げた子どもたちを守っていきたいと思います。
青木秀樹弁護士
福島原発事故後の甲状腺がんの検査、経過観察は、チェルノブイリ原発事故後の小児甲状腺がんの増大を踏まえ住民の保護のために行われた筈だ。甲状腺がんが増大していることが明らかになると豹変して福島原発事故との関係を否定しようとするのは許せない。
海渡雄一弁護士
東電は、放射線の起因する健康被害について、絶対に認めようとしません。「被ばくで健康を害した者はいない」という神話を守るために、小児甲状腺がんの当事者は犠牲にされています。この体制を打ち破るために、この裁判には絶対勝ちたいと思います。
金子美晴弁護士
福島原発の事故による被ばくがなければ、子どもたちは、甲状腺がんになることはありませんでした。日々不安と向き合っている子どもたちが、この裁判のために、一念発起して声をあげました。裁判所を動かすには、多くの声が必要です。皆様のご支援を宜しくお願い致します。
河合弘之弁護士
放射能による健康被害、特に甲状腺がんは見過ごすことが許されない問題です。真実を追求し、正義を貫くために私達は立ち上がる必要があります。若い被害者に寄り添い、未来を切り開くために共に手を繋ぎましょう。そしてその手を離さずに進みましょう。
北村賢二郎弁護士
この裁判は若い原告7人の人生が懸った大事な大事な裁判です。未来を奪われるということはどういうことなのか。その救済はどうあるべきなのか。それを正面から問い、7人、そして福島で甲状腺がんに罹った子どもら300人以上が真に救済されるまで闘い抜きます。
熊澤美帆弁護士
「もとの身体に戻りたい。そう、どんなに願っても、もう戻ることはできません。」第1回期日の意見陳述で原告さんが話してくれた言葉です。
過去の話をではなく、今生きている、将来を生きていく原告たちの人生の話です。原告たちをはじめ、同じように苦しむ人たちに、少しでも安心して生きていってほしい。この訴訟には、それを実現する使命と役割があると思っています。
光前幸一弁護士
Empathy! 裁判は公開ドラマです。
そんなぁ〜と思うかもしれませんが、製作から演出まで主役は原告の皆さんです。たくさんの批評がでて、最後に強大な採点者が現れます。自分のドラマのざわめきを見おろす自分が必要です。伝うべきものを伝える。世界を声の力で打ち砕く。弁護士は、この一点で皆さんと共感し、一緒にドラマをつむいでいきます。
古川健三弁護士
ありふれた日常を送るごく普通の若者たちがある日突然、甲状腺がんの宣告を受けました。長い間、哀しみを隠して声をひそめてきました。しかしついに若者たちは、声を上げました。闇があるから光の眩しさがあるように、哀しみを忘れないからこそより良い明日がきます。この裁判は、過去を問うと同時に未来を紡ぎ出す裁判だと考えて取り組んでいます。
西念京祐弁護士
もしも原発事故が起きたら小児甲状腺がん被害が発生することは予測され懸念されていました。だから、ヨウ素剤の配布や放射性ヨウ素の測定が決められていた。それなのに、なぜ、現実になった彼ら彼女らの被害は救済されないのでしょうか?そんなこと許されません。
鈴木裕也弁護士
弱い立場にある子供たちを見捨てずに、未来のある子どもたちがしっかりと救済され、幸せな人生を生きられる世の中にしてほしい――原告さんの言葉です。風当たりが強い中で、こんな願いを持って立ち上がった原告さんたちに応えたい。そう思って闘っています。
只野靖弁護士
人生準備中の子どものがんは、それだけでつらいものです。ましてや、「避けることのできるがんリスクが非科学的で理不尽な理由により、
多数の子どもたちに押し付けられるのを、私は許すことはできません」(study2007『見捨てられた初期被曝』)。私も全く同感です。
田辺保雄弁護士
原告の意見陳述。その言葉を紡ぐのは、どれだけ辛かったことでしょう。まだ言葉の形を得られなかった思いが、きっと胸の奥底にはあるのでしょう。いつかの日か、原告が「それ」をすっと口にできることを信じ、それまで一緒に歩みましょう。
中野宏典弁護士
福島第一原発事故による甲状腺がんに苦しむ若者たちが、これ以上病気以外のことと闘わなくてすむように、私たち弁護士が闘います。多くの方々、とりわけ今も一人で苦しんでいる福島の若者たちに、この裁判の存在を知ってもらいたいと思います。
福田健治弁護士
福島第一原発事故が生んだ、多くの被害者の一人ひとりが、語りを紡ぎ出し、伝え続けることが、次の悲劇を生まないもっとも大きな力となります。人生の早い時期にがんになり手術するという経験を、痛みと共に言葉にしようとする原告の皆さんと、私も一緒に歩んでいきます。